日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年12月13日話すことに積極的になるための習慣とは?

日本話し方センターのベーシックコースを受講されている方の話し方に関するお悩みは、大きく分けて3つあります。
1つ目は「人前に出て話す時にあがってしまう」という、あがり症に関するもの。
2つ目は「自分の言いたいことがまとまらない、上司に『結局、何が言いたいの』と言われてしまう」など、言いたいことが伝わらないというものです。
3つ目は「日常会話が苦手、会議などで発言できない」など、日常の話す場面で緊張してしまうというものです。

このうち、1つ目と2つ目に関することはこのブログでも幾つか記事を書いています。
なので、今回は3つ目の日常で話す場面で緊張してしまうことについて書きたいと思います。



実際、少人数や1対1で話す場合でも緊張してしまう、言葉が出なくて気まずい思いをする、という人はとても多いです。典型的な場面は、顔見知りの人とエレベータを待っている時やエレベータに乗り合わせた時でしょう。こうした場合に何を話せばいいかわからず、仕方ないのでエレベータの表示を眺めてやり過ごす人が大半だと思います。こんな時に話ができればどんなに良いだろう、と思っている方は少なくないと思います。

実は、こうした場面に話ができないのは、話し方のテクニックの問題ではなく話をする勇気が出ないという要因が大きいのです。会議であれば、「いい提案だと思います。賛成します」という程度の発言ならできるでしょう。また、エレベータを待っている間なら「今日は一段と寒いですね。明日は雨も降るようですよ」と天気の話ならできるはずです。でも実際にはなかなか言葉が出てこない。それは、積極的に話す、という気持ちが持てないからです。なので、話すことに積極的になるために次のことをやってみてはどうでしょうか。

1つ目は、大きな声であいさつをすることです。
人に話しかける一番自然な場面は、出会った時のあいさつです。少しだけ気恥ずかしさを我慢して、朝、起きてから家族に対して、また、出社して職場の人に対して、相手の顔を見て、相手に聞こえるように「おはよう!」と言うようにしてみてください。はじめは違和感があると思いますし、相手から返事が返ってこないかも知れません。それでもいい、と割り切って1週間でいいので続けてください。1週間後には、あいさつをすることにかなり抵抗感がなくなっているはずです。そして、その分、話すことに積極性が持てるようになっているはずです。

2つ目は、名前を呼ばれたり返事を求められたりした場合に「はい!」とはっきりと返事をすることです。
病院で名前を呼ばれたり、会議で「ではこれで宜しいですか?」と議長から言われた時などに「はい!」と返事をしてみるのです。これらのタイミングで「はい!」と返事をする人は少ないので、最初はかなり気恥ずかしいと思います。しかし、これも少し我慢して習慣化すれば、人に話しかけるハードルを下げることができます。

上に述べたことは、日本話し方センターのベーシックコースの受講生が、実際に実行して「積極性が持てた」と多くの人がその効果を実感しているものです。また私も過去に実行して話すことに積極的になれたものでもあります。ぜひ人と楽しく話がしたい、と思われている方は実行してみてください。また、ベーシックコースでは、毎回教室の前に立って2分間のスピーチを実行していただいています。これを続けていくうちに、話すことやそれ以外のことにも積極的になれた!という方も数多くいらっしゃいます。
同じようなお悩みを持たれている方と一緒にご自身を変えたい!と思われている方はぜひベーシックコースご受講をご検討ください!
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